奈良の大仏様に行ってきました
いつもホームページをご覧頂き、ありがとうございます。
火曜日は定休日ですので、奈良の大仏様へ行ってまいりました。
皆様は奈良の大仏というと奈良県東大寺の大仏とお思いでしょうが、日本にはもう一体の奈良の大仏が存在します。
所在は千葉県市原市奈良字大仏台269-2

市原市の指定史跡の為、車で行けるように道路は整備されておりますが、所在地の通り奈良という特異な地名自体が変わった歴史を感じさせます。
大仏様の前にはこれまた歴史を感じる位の樹齢がありそうなイチョウの木が左右にそびえます。


その真ん中に鎮座する仏様が奈良の大仏様です。

台座を入れると3メートルをはるかに超す高さですが、仏様自体は1.7メートル程の高さです。
この仏様、最初に建立をしたのが平将門という伝承があります。
建立時期は承平元年の931年と伝えられているため、938年に起こる平将門、藤原純友の乱の7年前に建てられたとの事です。
確かに将門が最初に武装蜂起をしたのが下総付近と言われており、以前この場所にあった看板には、平将門の伝承が残るところには必ず存在する桔梗塚も近辺にあるとの事が表記されておりました。
平将門は腐敗した朝廷に対して武装蜂起をしたと伝えられておりますが、反乱後には当時は日本の首都だった奈良をこの地で再現しようと思い、地名を奈良にしたのではないかと勝手な推測を私はしております。
因みに江戸の儒学者の中村国香が1750年位に書いた房総志料によれば、既にこの地に大仏様は鎮座をしていた様です。
しかし残念なことに、東日本大震災の際には仏様が台座から転落し、一部が損壊してしまいました。
地元の人の尽力と、市原市が協力をし元の姿に修復しましたが、よく見ると首のあたりに修復の痕跡が痛々しく残っております。
興味のある方は是非行って見て下さい。


